現実が怖い

現実が怖いのは、誰にもうまく気持ちを伝えられない

からではないでしょうか。

悲しんでいる時も、喜んでいる時も、自分の気持ちの全てを

伝えられる人は、いないと思います。

自分が思うようには、人は思ってくれないことを、

みんな知っています。

言わなくてもわかるとか、気持ちが通じるというのは、

心の問題です。

行動をコントロールするのは、心だと考えられているので、

自分らしく生きるため、みんな自分のことを

他の人にわかってもらおうと努力します。

だから、誰もが自分の気持ちを受け入れてほしい

と願うのでしょう。

思いを伝え切れなければ、どうなるのか。

その不安が、生きていく怖さにつながっている

のかもしれません。

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悩み

自分にできないことは、たくさんありますが、

僕は、あまり人のことを、うらやましいとは

思わなくなりました。

どうしてかというと、悩みを抱えているのは、

自分だけではないと知ることができたからです。

それだけではなく、悩みというのは種類ではなく、

その人の受け止め方や解決力にこそ、

課題があるのではないかと考えるようになったからです。

困っているのは自分です。

自分でも、できることは、たくさんあると思います。

できても、できなくても

現実が遠くに感じられる時は、どうせ私なんてと

思う時ではないでしょうか。

そんな時は、頑張ることばかり考えなくても

いいと思います。

できるはずがないと考えていると、

とんでもなく自分が、ダメに思えてきます。

できても、できなくても、それほど人は、

あなたのことを気にしていません。

そう気づければ、楽になるはずです。

賢い

木の上に猫がいるのを見かけ、僕はその猫に向かい

手を伸ばしたことがあります。

猫はニャーと鳴いて、威嚇していましたが、

やがて、木から飛び降りて、逃げて行きました。

突然の出来事に、僕は驚きました。

もし、僕が猫だったら、どうしていたかと

想像していたわけではありませんが、

まさか、僕の頭の上を、飛び越えて逃げるとは

思っていなかったからです。

猫は、僕より賢いです。

自分が嫌になる時

どうしても自分が嫌になる時は、

できるだけ外に出る方がいいかもしれません。

外に出れば、少し気分が晴れると思います。

この世で、ひとりぼっちではないと

思えるのではないでしょうか。

自分の気持ちに正直に生きられる人は

少ないです。

それでも、明日という日が、やってくるなら

人以外の生き物も友達だと思える方が、

幸せに違いありません。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など20冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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