その場の雰囲気

いつも行き慣れた場所でも、

その日ごとに、雰囲気が違います。

どのような人が集まるのかによっても、

その場の雰囲気は、

変わってくるのではないでしょうか。

誰かが笑うと、他の人もつられて笑う様子を見ていると、

笑顔がひとつのコミュニケーションになっているのが、

よくわかります。

僕は、みんなが笑っているとほっとします。

笑顔を向けられて、笑顔を返すことは、

僕には難しいですが、

笑顔の輪の中にいられるのは嬉しいです。

心の揺れ

何も心配がなくても、

心がざわつくことがあります。

安定しているのが普通だと思い、

心が揺れることに対して、

不安を感じたり、心配をしたりする人もいます。

生きている限り、心は揺れ続けます。

二度と同じ時がないように、

心は未来に向かって、変化し続けているのです。

二度と同じ心の状態など、

僕はないと思うのです。

自閉症であること

ずっと研究が続けられているのに、

原因さえわからない病気や障害

というものがあります。

自閉症も、そのひとつだと思います。

僕が生きている間に、治療薬が開発されるのは

難しいかもしれません。

医学には、限界があります。

人の命にも限りがあります。

僕は、人類が生き残っていくために、

自閉症の人たちにも何か大切な役割が

あるような気がしてなりません。

自閉症者は援助してもらうだけの

存在ではないと思います。

それを証明するには、自閉症者自身が

頑張らなければならないでしょう。

自分のことは、自分が一番よく知っている

はずだからです。

自閉症であることは、

恥ずかしいことではないと思います。

絆創膏

血が出ない擦り傷や打撲でも、

僕は、いまだに絆創膏を貼りたくなります。

貼れば、それで納得します。

怪我をしたけれど、絆創膏を貼ったから、

これで安心という以上に、

怪我をした時には、こうすれば、

僕は落ち着いていられると、

自分でわかったからです。

もし、それ以上の処置が必要なら、

絆創膏を一度貼った後にはがして、

対応してもらえれば大丈夫だと思います。

絆創膏は、僕にとって、治療を受けるために

必要な手続きのようなものなのです。

「自閉症のうた」本日発売です

新刊「自閉症のうた」(出版社:KADOKAWA)が、

本日発売になりました。

ご興味のある方は、

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今日という日を、誰もが懸命に生きています。

自閉症者も同じです。

僕は、自分が決して特別な存在ではない

と知ることこそ、幸せに生きるために

必要なことではないかと考えるようになりました。

苦しみや悲しみも、喜びの歌と一緒に

いつか、美しい響きを奏でられるようになるのでは

ないでしょうか。

「自閉症のうた」、読んでいただければ嬉しいです。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など21冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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