僕は、昔、自分が普通の子供になった夢を、よく見ていました。

夢の中の僕は、みんなの中で、いつも笑っていて、楽しそうにおしゃべりしたり、

冗談を言い合ったりしています。

これまでの自分のことなんて全て忘れ、もう一人の僕が、この世に存在している

かのような感じなのです。

そして、目が覚め、我に返ります。

ここがどこだか、自分が何をしているのか、まるでわかりません。

夢であることを理解した瞬間、僕の目から大粒の涙が、こぼれ落ちていました。
 
夢は、時に残酷です。
 
現実世界では、決して実現できないことも、夢の中では簡単に叶うからです。
 
目が覚めた時、一瞬、夢か現実か迷うことはありませんか。
 
ふたつの人生の岐路に立っているような感覚で、身動きできないのです。
 
しかし、どれだけすばらしい夢でも、必ず最後には現実世界へと引き戻されます。
 
僕は、目をこすりながら、布団から起き上がります。

不思議なのは、夢の中の僕をうらやましく思いながらも、今の僕に戻れて、

どこかでほっとしている気持ちがあることです。

夢の中の僕が、本当の僕ではないことに気づいたからです。

心の中に、障害者でない自分への憧れがあったのかもしれませんが、

それは、映画の主人公に憧れる幼い子供と同じです。

夢は、自分を見直すためのまぼろしで、

僕の生きていく世界は、ここだけなのです。


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Secret

こんにちは!

名古屋での講演、お疲れ様でした。
実は、直樹さんに会いに主人と、チビ介も連れて講演会へ参加しました。
息子は、直樹さんを見て微笑んでましたよ!
DVDで見た直樹くんに会えて、とても懐かしく思ったのかなぁ~?
主人も私も、なんだかほんわか気分になって帰りました。
また、会いに行きますね~
お母様にも会えて嬉しかったです。

同感!

「夢は自分を見直すためのまぼろし」というの、その通りだな、と思いました。

私は、東田さんの夢体験とは異なりますが、昔、すごく悲しい夢を見たことがあります。で、目が覚めたとき(あまりの悲しさに涙流してました)、夢の内容が、全て現実に経験したことだった、と言うことに気づき、あんなに悲しいドラマを経験してもそれなりに健全に過ごしている自分に、驚いて、自信がついたことがあります。

私の場合は、夢という幻のお蔭で、自分の強さを発見することができたのです。

なんて、自分の話ばかりしてしまいました。
東田さんだからこそ書ける感性豊かなお話、いつも楽しみにしています。頑張ってくださいね。

ブログの記事を書くとき

お久しぶりです。23歳の男です。
今回は、とても感慨深い記事でした。

ところで、唐突ながら聞きたいことがあります。
東田さんがブログの記事を書くとき、お母様など周囲の方に記事内容をチェックされることはありますか。それとも、誰からも記事を確認されることなく、東田さんご自身で新しい記事をアップデートしていますか。

ちょっと気になったので、お答えしていただけたらうれしいです。

Re: こんにちは!

ひでぽんさんへ

コメント、ありがとうございます。

講演会にご参加くださり、光栄です。

講演会の感想までいただいて、嬉しかったです。

ぜひ、また、お会いしましょう。

Re: 同感!

LazyElephantさんへ

コメント、ありがとうございます。

本当に、夢は不思議だと思います。

夢のおかげで、人生がより豊かになりますね。

Re: ブログの記事を書くとき

23歳の男ですさんへ

コメント、ありがとうございます。

いろいろです。

記事を気に入ってくださり、嬉しいです。

将来の夢は何ですか?

はじめまして
私は、障がい者支援施設で15年ほど支援員をしています。

名古屋の講演、お疲れ様でした。
初めて直接お話を聞かせていただきましたが、照明の暑さの中汗をかきながら一生懸命話をしたり、やりたいことをやれないイライラを我慢している姿にとても感動しました。
質問コーナーの時に

「将来の夢は何ですか?」

と聞きたかったのですが、勇気がなく真っ先に手を上げられなかったことを後悔しています…。
難しい漢字ばかりの文章で分かってもらえるのか心配ですが、「夢」というタイトルのブログだったので、ついついコメントをしてしまいました。

直樹さんの本に出会ってから、とても多くのヒントをもらい同僚にもすすめています。
これからは日本だけじゃなく海外にも行くことがありそうですが、応援しています!
きっと直樹さんなら、どんな壁も頑張って乗り越えられると思います。
そんな姿を見ることで私も力をもらっていますし、周りに居る障がいを持った方と接する時に笑顔で接する事が出来ています。

長々とコメントしてしまい申し訳ありませんでした。
また会いに行きます!!
その時は、英語で答える直樹さんを見てみたいです。

Good Luck!


「いいね!」

夢って不思議ですね。
どちらの世界にいる直樹さんも、幸せで過ごされますように。
また、楽しみにしていますね。

私事ですが、昨日の母の日、最近、二言文が出始めたばかりの子供が、「お母さん、ありがとう。」って、初めて言いました。いつもは、「ありがとう。」か、「ありがとう、アンパンマン。」だったので、びっくりしました。こんな奇跡ってあるのですね。

Re: 将来の夢は何ですか?

よしたかさんへ

コメント、ありがとうございます。

講演会にご参加くださり、このようなコメントをいただき

嬉しいです。

僕の将来の夢は、作家として自立することです。

自閉症者が特別な人間ではないと多くの方に

知ってもらうことも、目標のひとつです。

今年は、ニューヨークでも登壇する予定です。

また、ぜひ、講演会に来てください。

Re: 「いいね!」

あきこさんへ

コメント、ありがとうございます。

素敵なお話、良かったです。

息子さんも嬉しかったのではないでしょうか。
プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など20冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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