善い人間

僕の考えている善い人間というのは、

どこにも落ち度がない人ではありません。

悪人の反対の意味でもないです。

自分の良心に従って、正直に行動する人のことです。

人というのは、人の中でしか生きていけません。

食べることも、農家の人たちや販売の人たちの

おかげですし、病気になれば病院に行き、

困ったことがあれば、役所や警察に相談します。

みんな集団の中で、守られた生活をしているのです。

善い人間になりたいというのは、誰もが考えることです。

なぜなら、誰かの役に立ちたいという気持ちは、

集団で生きる人間にとって、重要な条件だからです。

奉仕の精神のおかげで、人類は現在まで生き延びて

来られたのでしょう。

人付き合いが下手とか、集団が苦手という人が、

善い人間になれないわけではないと思います。

誰の役にも立っていないように見える人も、

善い人間になれないと落ち込む必要もありません。

僕のいう「良心」とは、人を否定しない心であり、

「正直に行動する」とは、今、自分ができる精一杯の行動

だと思っています。

けれど、僕自身も、まだまだ善い人間にはなれていません。

善い人間にも、普通の人間にも平等に明日はやって来ます。

それが、有難くもあり、申し分けなく感じるのも、

人間だからでしょう。

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自閉症のうた、発売日ですね!
感想を書き込みますね。

「良い人間」「良心」
古代ギリシャ人の問いみたいですね。
哲学してます。
「良心」は難しいです。
それを商売に変えてく人たちがいるから、、、

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プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など21冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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