世界自閉症啓発デー

毎年4月2日は国連が定める

「世界自閉症啓発デー」です。

自閉症という障害について、少しだけ

気にかけていただけたら有難いです。

僕は、この日に、「命のバトン」というエッセイを

掲載したいと思います。
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「命のバトン」という言葉があるが、

これは命をつないで生きることを意味しているのだろうか。
 
僕は、命というものは大切だからこそ、

つなぐものではなく、完結するものだと考えている。

人が死んで思いが残る。そう考えるのは、

生きている人である。

死んだ人が死んだ後、何を思っているのか

本当のところはわからない。

死んでからの自分がどうなるのか、何を考えているかは、

死んでみないと誰にもわからないのだ。

命がつなぐものであるなら、つなげなくなった人は

どうなるのだろう。

バトンを握りしめて泣いているのか、

途方にくれているのか、それを思うだけで

僕は悲しい気持ちになる。

他の人がバトンをつないでくれるという意見もあるだろう。

でも、それなら「命は完結する」でいいと思う。

それぞれの人生を完結させることでしか、

人は前に進めないのではないだろうか。

人生を生き切る。

残された人は、その姿を見て自分の人生を生き続ける。

生命の誕生は、奇跡の連続である。

家族への愛の重さや人と人との絆の強さは、

共に生きる時間の長さでは、

はかれないものだと感じている。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など21冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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