絵というものは、人の心を打ちます。

それは、絵を描いた人の気持ちが伝わるから

という人もいるようですが、実際は

絵を描いた人が何を伝えたかったのか、

わかるはずはないと思います。

たくさんの色やさまざまな形を使い、

絵は描かれます。

そのひとつひとつが、本当は何を意図しているのか、

描いた人にしかわからないでしょう。

しかし、完成された絵を見た人は、

感動するだけでなく、描いた人から

何らかのメッセージを受け取ったような

気分になるのは不思議です。

目の前の絵を見て感じとっているのは、

その時の自分自身の気持ちではないでしょうか。

絵に意味づけしようとする自分に出会うため、

僕は明日、絵を見ます。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など20冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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