父のこと

僕が父について、人前で話すことは、あまり

ありません。

それは、父が会社員だからです。

僕のことで、迷惑をかけては大変です。

父は、母のように、いつも僕の側にいて

くれたわけではないです。

けれども、僕が現在、このように成長できたのは、

父のおかげだと感謝しています。

みなさんは、父が僕に対して、どのような

関わりをしたのか気になるみたいですが、

それほど特別なことを、していたわけではないように

思います。

僕が父から学んだのは、社会には、いろいろな人が

いることや、価値観は人それぞれだということですが、

その中でも、教科書には決して書いていない

物の見方や考え方でした。

父親は、一家の大黒柱です。

子煩悩であっても、会社人間であっても、

子どもに無関心でも、病気でも、

世界で唯一の人です。

親から教えられたものは、愛情や楽しい思い出

だけではない気がします。

共に生きていく中で、共感したり

反発したりしながら、絆を確かめ合うのでしょう。

それは、お金では決して買えない学びに

なるのではないでしょうか。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など20冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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