こだま

こだま

遥か彼方
とても登れそうになかった山
一歩一歩前進して
頂上が
僕の視界に入ってきた

長かった
ここまで
本当に長かった

人生は
まだ始まったばかりかもしれないけれど
物心ついた頃から
この日のために
僕は生きてきた

それは誰のため
それは誰のため
それは誰のため

頂上に立った時
僕の目の前には
誰もいない

星に手が届きそうな天空で
僕を待っているのは
汚れなき空気と
美しい大地

「ありがとう」は僕の耳にこだまする


                   東田直樹

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など21冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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