複雑な心

どんなに素敵な人でも、

自分とは考えが合わない人がいます。

予想外のことをその人が言ったとしても、

何を言うかを決めるのは本人です。

内容に関してではなく、

イメージに対して文句を言いたくなるのは、

自分がつくりあげたその人に対する想像が

壊れるからではないでしょうか。

頑張って理解しようとしても、

わからないものはわかりません。

人の心は複雑です。

新風

自分の世界は、意外と狭いことに気づくことが

あります。

それは、テレビのニュースを見たり、本を読んだり

した時ではなく、僕の場合は、初めて会う方の

ちょっとした仕草や会話からです。

見たり聞いたりすることではなく、これまで出会った人とは

違う空気感とでもいうのでしょうか。

人が、まだ見ぬ世界を連れて来てくれる、

それは、僕にとっての新風です。

共感

共感というのは、共に感じることです。

意見が同じだと確かめ合うこととは、

別のものではないでしょうか。

だから、たとえ意見が違っても、共感するのは、

それほど、難しくはないと思います。

価値観

価値観というものは、みんな違います。

それは当たり前で、だからこそ、共通する部分を

見つけたいのでしょう。

それが、例えほんの少しのことでも、自分と

すべて同じ人など、この世に存在しません。

誰かを追い求める時に、価値観まで要求しては

いけないと、僕は思っています。

もの悲しい

僕は、必ず秋になると、考えることがあります。

それは『もの悲しい』という言葉の意味です。

「はっきりとした理由はないけれど、悲しい」という

気持ちは、心があるから感じる感情というよりも、

誰もが持って生まれた感性のような

気がします。

気の毒な人を見ると、助けずにはいられない

気持ちとも似ています。

人間に必要だから、備わっているものなのでしょう。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など20冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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