「Fall Down Seven Times, Get Up Eight」とジャパンタイムズ

13歳の時執筆した「自閉症の僕が跳びはねる理由」

の英訳版「The Reason I Jump」の第二弾として、

「Fall Down Seven Times, Get Up Eight」が

アメリカ・イギリス・カナダで出版されます。

「Fall Down Seven Times, Get Up Eight」には、

2015年に発売された

「自閉症の僕の七転び八起き」(KADOKAWA)

そして、先日発売された最新刊

「自閉症のうた」(KADOKAWA)、

2016年に発売された

「社会の中で居場所をつくる」(ビッグイシュー日本)など、

複数の著書にまたがって既に日本で出版された

エッセイや短編が掲載されています。

「The Reason I Jump」の時と同様、

ディヴィッド ミッチェル氏が翻訳してくださっています。

(「Fall Down Seven Times, Get Up Eight」の

和訳出版の予定はありません。)

ジャパンタイムズ(日本を代表する英字新聞 )に

僕の記事が掲載されました。

ご興味のある方は、ここをクリックしてください。

ミッチェルさんとの会話

新刊「自閉症のうた」の中では、

「僕たちにとっての『言葉』」という目次で、

作家であるミッチェルさんとの対話も

掲載されています。

ミッチェルさんには、自閉症の息子さんが

いらっしゃいます。

そのためか、僕と息子さんを重ねて

見ていらっしゃるような気がします。

ミッチェルさんからの質問「匂い」や「夢」

などに対する僕の答えは、息子さんにも、

共通するものがあるのではないでしょうか。

この本の中で僕は、

思春期だった頃の自分に対しても、

メッセージを書きました。

ミッチェルさんとのやりとりでは、作家としての

文章の綴り方にも触れています。

死生観や成功についての僕の考えも、

興味深く読んでいただけると思います。

当事者

ありえないくらい大変なのに、その苦労を

人にわかってもらえないことがあります。

発達障害の人が苦しいのは、

自分の大変さに共感を得られないことが、

原因のひとつではないでしょうか。

当事者の言葉に耳を傾けようという考え方も、

ここから始まったような気がします。

僕は、「あなたは、自閉症者の代表ではない」

と言われることがあります。

僕が自閉症者の代表でないのは、

僕自身もわかっています。

僕は、誰かに認められたくて、

本を書いたのではなく、

書かずにはいられなかったのです。

それが正しかったかどうかは、

もっと後に答えが出るような気がしています。

「旅」

新刊「自閉症のうた」には、

「旅」というタイトルの物語も掲載されています。

この作品は、これまでに書いた中で、

僕が、最も気に入っている物語です。

人の記憶というものは、とてもあいまいで、

壊れやすいものだと思います。

一生のうちで、一番幸せな時間というものは、

それぞれの頭の中の記憶の奥底に

眠っているのではないでしょうか。

何度読んでも、込み上げる思いを

抑えきれないような物語を書くのが

僕の目標です。

自閉症のうた

新刊「自閉症のうた」では、

僕は物語をふたつ書いています。

「自閉症のうた」というタイトルの作品と

「旅」というタイトルの作品です。

今日は「自閉症のうた」について、

少し触れたいと思います。

この物語の主人公は、

重度自閉症の中学生加奈子です。

加奈子と僕は、似ているかもしれません。

誰にでも、辛いことはあります。

自分の置かれている状況が、幸せか不幸か、

それは自分の心が決めることではないでしょうか。

自閉症者も自分の世界を持ち、

他人を思いやり、成長します。

僕は、加奈子の心の変化を通し、重度の自閉症者も

人として成長することを、知ってもらいたいと思っています。

人の可能性は無限です。

本当のことは、誰にもわかりません。

だから、人間は素晴らしいのです。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など21冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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