楽園を目指す人

   楽園を目指す人


必ずあるという楽園を目指し

人は歩く

そこには差別や争いがなく

悲しみや怒りもない

誰もが望んでいるという楽園を目指し

人は歩く

そこには妬みや嫉妬もなく

苦しみや辛さもない

楽園にたどり着けば

幸せになれる

それは呪文なのか

あるいは魔法なのか

楽園にたどり着けた人は

まだいない

どこにあるのかもわからない楽園を目指し

今日も歩く人

楽園に幸せがないことを疑う人はいない

みんなが幸せになるために

立ち止まることを拒否する

一番大事な人を

残したまま

夢の扉

   夢の扉

さあ それが出発の合図だ

窓を開けて 新鮮な空気を吸い込む

未知なる世界を

この目に焼きつけるために

味方がひとりもいなくても

君は大丈夫

どんな相手も敵ではない

どんな涙も無駄ではない

夢の扉が

今ひらいた

桜のつぼみと一緒に


※よろしければ、ご覧ください。
2017年3月24日(金) 午前0時10分~午前1時40分 (90分)
NHK総合で僕が出演した「自閉症の君との日々」が放映されます。
2014年放送の「君が僕の息子について教えてくれたこと」、
2016年のNHKスペシャル「自閉症の君が教えてくれたこと」
この2つの番組をまとめた総集編です。
【語り】 野田洋次郎さん(RADWIMPS)
【朗読】 三浦春馬さん
「もっとNHKドキュメンタリー」のホームページに
情報が掲載されています。

猫よ

   猫よ

ニャーと鳴く

猫が鳴く

足音を立てて近づく僕

猫がこちらを向いた

ニャーニャー威嚇をはじめる猫

まっしぐらに突進する僕

猫と僕の対決だ

一歩 足を前に出す

二歩 前足が後ろに下がる

三歩 両手を前に突き出す

四歩 尻尾がひるがえる

猫が走ってどこかへ逃げた

その様子を確認して

僕は立ち去る

良かった 元気だ

猫よ

野生の本能を忘れないで

人間に染まらないで

かわいい猫が

優しいだけで生きるには

この世界は狭過ぎる

人間は多過ぎる

命とは

   命とは

蕾が花開く時 世界が変わる

花が散る時 世界は終わる

命とは そういうもの

   花

花を好きな人に

悪い人はいない

花を嫌いな人に

悪い人はいない

花を知っているなら

みんな善い人だ

花は美しい

花を知っている人の心も

美しい

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など21冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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