叱られた時

叱られた時に、めそめそ泣ける子供は

幸せです。

なぜなら、それで、自分をなぐさめることが

できるからです。

自分の感情を表に出せない子供もいます。

何を考えているのかわからないように

見える子供の中には、

自分の気持ちを整理するのが

へたな子供もいます。

人間には、自分のことを客観視できる能力が

あります。

注意されて泣いている自分を

もう一人の自分が同情してくれるのです。

だから僕は、悲しい時には、泣いた方がいいと

思っています。


思いやる気持ち

どこかで誰かが泣いているような気がしてならない

ことがあります。

それは、小さい頃の自分ではないかと

僕は感じていましたが、

そうではなく、きっと、

共鳴する思いのようなものではないかと

今は考えています。

誰がどうして泣いているのかもわからないのに

気がかりでならないのは、

僕たちが一人一人が

違うからだと思います。

何もかもわかっていれば、他人のことも

それほど気にならないでしょう。

わからないから、不安で心配になる。

人類が生き残ってきたのは、

他人を思いやる気持ちのおかげでは

ないでしょうか。

本当の自分

僕は昔、鳥になりたいと思っていました。

鳥かごの中の鳥は、まるで僕みたいでした。

こう言うと、今もそうではないかと同情されますが、

現在の僕は、人間としての自分も好きなので、

不幸ではありません。

かわいそうなのは、ずっと誤解されたままの

人たちです。

僕は、話せる人も、他の人に本当の自分を

理解してもらうことが、どんなに大変なことか

知りました。

その人が、どのような人か、わかる人には

わかるのです。

本当の自分をわかってくれる人が、一人いれば

いいのです。

そうすれば、その人は

明日も強く生きていけます。


植物

とても気持ちのいいお天気の日は、

どこかに行きたくなるものです。

そんな時、僕は人も動物だと

実感します。

僕が植物を尊敬しているのは、

自分の意思とは関係なく、

風や昆虫や人の手によって運ばれた場所で、

しっかりと芽を出し、育っていくからです。

花を咲かせ、枯れ、生まれた所で死んでいく。

運命に身を任せているだけ

にも見えますが、

動物には真似のできないことです。

いさぎよく、美しい。

命ある限り、

精一杯生きなければいけないことを

僕は植物から学んでいます。

AFP通信社の取材

AFP通信社の記者の方に取材していただいた記事が、

配信されました。

世界の方にご紹介していただき光栄です。

ご興味のある方は、ご覧ください。

その1

その2

その3
プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など14冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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