「自閉症の僕が跳びはねる理由」オーディオブック化のお知らせ

2015年7月27日、「自閉症の僕が跳びはねる理由」が
オトバンク配信サービスFeBe(フィービー)にて
オーディオブック化されました。

オーディオブックとは「耳で読む本」
書籍や講演会を音声化したものです。
https://www.otobank.co.jp/service/whatsab.html

ご興味のある方はここをクリックしてください。

よろしければ、ぜひお聞きください。

僕の姿

先日、インタビュー取材を受けていた際、

僕が、記者の方の質問に、すぐには答えずに

こだわりの言葉を言ったり、うろうろしたり

していると、

「質問が難し過ぎたのでしょうか?」

と、記者の方は、困惑されていました。

母が「気持ちに折り合いをつけるのに、時間が

かかっているだけなので、大丈夫ですよ」

と説明し、少しして僕が記者の方に

文字盤ポインティングしながらお答えすると、

「本当に聞いていたのですね」

と感心されました。

僕は普段、自分の姿を自分で見ることは

できないので、それほど自分の言動が、みんなと

違っているとわかっていないのかもしれません。


涙の粒

   「涙の粒」

涙の粒はポタポタ落ちる

上から下へと

それは少し悲しい

涙の粒はポタポタ落ちる

上から下へと

それは少し嬉しい

どんな涙も戻れない

ポタポタ落ちて

それでおしまい

上から下へと

落ちるだけ

それが涙のお役目

                東田直樹

忘れること

忘れることは、悪いことばかりなのでしょうか。

みんなは、同じ失敗を繰り返すことに対して、

なぜ、すぐに忘れてしまうのかと

あきれているのかもしれません。

しかし、僕は忘れることで気持ちを立て直せている

ような気もします。

反省というのは、自分の行動を、もう一度

振り返り、どうすれば同じ失敗をしないか

対策を練ることだと思いますが、僕は失敗した場面は

覚えていても、それを次に生かせません。

なぜなら、過去に失敗したことと、今失敗したことが、

同じ失敗だと認識できないからです。

説明されても、僕の脳が、別の失敗に分類して

しまうためです。

そんな僕にとって、過去に起こったできごとを

忘れるのは、ある意味救いになっていると

感じるのです。


つらくなるわけ

つらいことというのは、肉体的にも、精神的にも

疲弊してしまっている状態だと思います。

肉体的な疲労というのは、容易に想像つく人が

多いと思います。

しかし、精神的な疲労というのは、時間と共に

回復できるものばかりではありません。

悲しくなったり、寂しくなったり、

人はすぐに誰かにすがりたくなります。

本当は、どうして今、気持ちが辛いのか

考えなければいけないのに、努力を認めて

もらえないことに、いら立ちを覚えたり、

すがる相手の態度に怒ったりするのが

人間です。

自分の問題を、誰かのせいにしなければ

生きていくことができない弱さを持っているのは、

みんな同じです。


※NHKの番組「君が僕の息子について教えてくれたこと」が、
アメリカ国際フィルムビデオ祭、
時事問題カテゴリー部門において、
シルバー・スクリーン賞(カテゴリー2位)に選ばれました。

ご興味のある方は、ここをクリックしてください。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など14冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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