あっらぁー

肘が痛いと思って袖をめくると、肘のところが

赤くなっていました。

きっと、肘をつき過ぎたのでしょう。

その様子を見て、隣にいた母が一言

「あっらぁー」と言いました。

それで終わりです。

僕が、作家という仕事をしているので、

皆さんは、母がどんなに素晴らしい言葉かけを

僕にしているかと、想像されているかもしれませんが、

それは違います。

大体こういう時、母は「かわいそう」とか「痛いでしょ」とか

言いません。

自分がびっくりして、おしまいです。

でも、そんな母だから、僕は自由に、物事をとらえられたし、

きゅうくつな思いをして育たなかったのだと思います。

ぶるっ

寒い日に外を歩くと、ぶるっとします。

何か恐ろしいことがあった時にも、

ぶるっとします。

どちらも体の震えというのが、

とても、興味深いです。

体の反応というのは、

それほど多くないのではないでしょうか。

けれども、原因はさまざまです。

人間は、外からではわかりにくい動物だと

しみじみ思います。

寒さ

僕は、少し寒くても気になりませんが、

ある気温より低くなると、

寒くてしかたなくなります。

まるで、冷蔵庫の中にいるみたいな気分です。

すると、暖房機の前から動けなくなります。

僕は、寒さに気づくのが、みんなより

遅いのではないでしょうか。

だんだん寒くなってきたと、他の人のようには

自覚できません。

そして、寒いとわかれば、あとは

冬眠のクマのように、ひたすら

こもりたくなるのです

思い

離れている人のことを思い

今、どうしているのだろうと考える時

ふと、寂しくなることはないでしょうか。

誰かのことを思い出し、すぐに飛んでいければと

願っても、現実には叶えられません。

寂しくて悲しくて、どうしようもなく

その人にすがりたいのです。

相手のことを心に思い描くだけでは

物足りません。

それが「恋しさ」ではないでしょうか。

新刊「社会の中で居場所をつくる」(ビッグイシュー日本)本屋さんでも販売

本日、1月14日(木)の朝日新聞朝刊(東京では28面生活面)で、

精神科医の山登敬之先生と僕の共著、

『社会の中で居場所をつくるー自閉症の僕が生きていく風景(対話編)』が

紹介されました。

ホームレスの方の自立の支援を応援する雑誌「ビッグイシュー日本」さんで

連載していたエッセイ(往復書簡)を書籍化したものです。

これまで販売者さんによる先行販売を行っていましたが、

明日15日から、書店での販売も始まります。

お近くで、販売者さんからのお求めが難しい方は、

書店でお問合せください。

ビッグイシュー日本さんから、直接お求めいただくこともできます。

詳しい情報はこちらでご覧ください。
http://www.bigissue.jp/books/index.html

引き続き、全国の街角で販売者さんも、販売しています。

販売者さんからお求めいただくと、定価1600円(税込)のうち、

半分の800円が販売者さんの収入となります。

どうぞ、よろしくお願いします。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など14冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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