僕は、雨の日、少し物悲しくなります。

それは、雨が悲しい思い出と結びついて

いるからではないでしょうか。

雨が悲しみを倍増させるのです。

雨が、涙と似ているからだと想像している人も

いるかもしれません。

雨が悲しみを引き出してしまうのでしょう。

忘れるために閉じ込めていた記憶のふたが

何かのはずみで開く感じに

似ているような気もします。

雨が心の扉をノックするのです。

人の心は、とても危ういです。

だからこそ、人は思い出を大切にしようと

するのでしょう。



怒り

いつも、たくさんのコメントをいただき、

どうも、ありがとうございます。

僕が、怒りは人間にとって不必要かもしれないと

書いたのは、怒りの感情というものは、本当なら

他の感情ですむことが多いのではないかと

考えているからです。

大抵の人は、怒ったあと後悔します。

それは、怒っているときには、自分を見失っている場合が

多いからです。

怒りが大きな力になるのは、事実だと思います。

けれども、世界に争いごとがなく、毎日の暮らしが平和なら

怒る必要もないでしょう。

怒りの感情は必要なのではなく、怒らなければならない

世の中や自分の置かれている状況が、怒りを

引き起こしてしまうのではないでしょうか。

怒りから学べることは、怒ってしまった自分を反省する

気持ちと、そこまでして変えなければいけない現実だと

思います。

怒りも人間にとってなくすことのできない感情の

ひとつでしょう。

けれども、怒る前に話し合えたり、お互いを

思いやったり、問題を解決できれば、それが一番です。

僕は、こだわりやパニックが怒りにつながってしまう

ことがあります。

そのあと、僕の心に残るものは、むなしさと後悔の

気持ちです。

怒りの感情を自分の中で正当化できる人は、

怒って良かったという思い出がある人では

ないでしょうか。

怒りは、心の乱れだと思っています。

おさまるまでに、たくさんのエネルギーを

必要とします。

周りに与える影響も大きいでしょう。

人が会話できたり、触れ合えたり、

絆を求めたりするのは、お互いの気持ちを

さぐり合うためでもあります。

怒りは波のように人に伝わります。

嵐になる前におだやかな毎日が戻ってくることを

僕はいつも願っています。


※講演会情報の掲載は、このブログで広報すると、

予想外に人が集まることがあるために、

申し訳ありませんが、特別な場合をのぞき

控えさせていただくことが多いです。

涙のイメージは、

人それぞれだと思います。

嬉しい時、悲しい時、辛い時、

そして、悔しい時にも涙は出ます。

けれども、怒っている時に、泣く人は

あまりいないのではないでしょうか。

それは、なぜだと思いますか。

心が揺さぶられるから、涙するのです。

怒りというのは、心の揺れではなく

乱れではないのでしょうか。

怒りの感情は、

人には

不必要なものなのかもしれません。

新刊のお知らせ

僕の新しい本が出ますので、

よろしければ読んでください。

【題名】 『自閉症の僕の七転び八起き 』

【発売】 2015年06月25日(木)

【発売予定価格】 1404円(税込)

【判型】 四六判/224ページ

詳しくはここをクリックしてください。

どうぞ、よろしくお願いします。

かけっこ

僕は、小さい頃、走るのが苦手で

徒競走では、いつもビリでした。

僕にとって走ることは、人と競争することや

辛いことではなく、楽しいことだったので、

「走って」と言われると、うきうきしてしまうのです。

まるで、デートにでも行くような気分になるのだと

思います。

だから、ついスキップしたり、腕をぐるぐる回したり、

よそ見をしながら走るのでしょう。

みんなは、早くゴールにたどり着きたいみたいですが、

僕は少しでも長く、この時間を楽しみたいので、

ゴールすると、がっかりしてしまいます。

徒競走の目的からは、ずれていますが、

笑顔でゴールを迎えてくれる人がいれば

嬉しいです。

プロフィール

東田直樹

Author:東田直樹
会話のできない重度の自閉症。自閉症、絵本、詩集など14冊の本を執筆。東京大学(2回)、福岡女学院大学ほかで、講演会を開催。パソコンおよび文字盤ポインティングにより、援助無しでのコミュニケーションが可能。

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